求職者管理 · ステータス設計案 · 2026-07-16

一つの管理表で、
三つの採用フローを迷わせない。

ステータスは「次に越える業務ゲート」だけを表します。派遣・正社員・社内の違いは雇用形態で分岐させ、成約確度・優先度・次の行動を混ぜません。これなら担当者にもAIにも、今どこで何をすべきかが伝わります。

この設計の要点

ステータス 現在地

いま越えるべき次のゲート。「面接実施済み」ではなく、実施前なら「面接実施待ち」とする。

雇用形態 分岐

派遣・正社員・社内を先に確定。同じ「面談」でも、後続の業務と決定条件を変える。

次の行動 実行

日時+動詞。「候補日を確認」「見学後に意思確認」のように、担当者の今日の仕事を置く。

管理表の列は役割を混ぜない

画像のような管理表では、ステータスが多くの意味を背負うと破綻します。4つの項目を分けるだけで、選択肢を増やし過ぎずに流れを追えます。

項目入れるもの入れないもの
雇用形態派遣/正社員/社内進捗・確度
ステータス次の業務ゲート担当者の具体作業
次の行動日時+動詞長い経緯
成約確度高・中・低ステータス代用

共通の入口から、雇用形態で後半を分ける

ヒアリングまでは共通です。その後を同じ「面接」に寄せず、正社員は選考、派遣は職場見学、社内は配属・採用確認として扱います。

ヒアリング前連絡・日程確定 ヒアリング条件・意向確認 提案・検討求人/案件/配属 正社員:選考・面接内定 → 承諾 → 入社 派遣:案件・職場見学就業決定 → 初回就業 社内:配属・採用確認採用決定 → 勤務開始
三つのフローは同じ管理表で扱える。ただし、分岐後の表示名と完了条件は混ぜない。

ステータス候補:正社員・派遣・社内

各行のステータスは「今後の一手」を示します。完了した事実は候補者イベントとして記録し、次のステータスへ進めます。

正社員 選考型

応募・書類選考・複数回面接・内定承諾を追う。

  1. 1ヒアリング前連絡・日程調整
  2. 2ヒアリング希望・経験・転職軸の確認
  3. 3求人提案求人選定・応募意思確認
  4. 4応募準備書類・推薦・応募準備
  5. 5選考中書類結果・企業回答待ち
  6. 6面接設定候補日調整・案内
  7. 7面接実施待ち面接後の振り返り・結果確認
  8. 8内定・承諾確認条件確認・意思決定
  9. 9入社フォロー入社準備・初期定着

派遣 就業決定型

案件提案から職場見学・初回就業までを追う。

  1. 1ヒアリング前連絡・日程調整
  2. 2ヒアリング条件・稼働可否の確認
  3. 3案件提案案件提示・意思確認
  4. 4案件エントリー応募・先方確認
  5. 5職場見学設定顔合わせ・見学日程調整
  6. 6職場見学実施待ち実施・双方意思確認
  7. 7就業条件確認開始日・条件・最終意思
  8. 8就業決定初日案内・必要手続き
  9. 9初回就業フォロー初日・定着確認

社内 配属・採用型

自社雇用または社内配属を指す前提の仮案。

  1. 1ヒアリング前連絡・日程調整
  2. 2ヒアリング希望・勤務条件の確認
  3. 3社内案件・配属検討部門・業務のすり合わせ
  4. 4社内面談設定担当者・候補日調整
  5. 5社内面談実施待ち実施・評価回収
  6. 6条件・配属確認役割・開始日・条件確認
  7. 7採用決定勤務開始の準備
  8. 8初回勤務フォロー初日・定着確認

「面接実施」は、実施前と実施後を分ける

進捗を正しく見えるようにする一番大事な部分です。設定しただけで実施扱いにすると、KPIと実態がずれます。

実施前 面接実施待ち

面接・職場見学の日時が確定し、当日を待っている状態。次の行動は案内確認や前日リマインド。

実施後 次のゲートへ移動

実施という事実を記録してから、正社員は選考中、派遣は就業条件確認、社内は条件・配属確認へ進める。

保留・連絡待ち・辞退は、全フロー共通の横断状態にする

雇用形態ごとのフローを壊さないため、例外は同じ扱いにします。戻る時は元のステータスを復帰先として記録します。

保留 本人または案件都合で止める

再確認日と理由種別を必須にする。期限なしの保留を残さず、再開時は直前の業務ゲートへ戻す。

連絡待ち 誰の返答を待つかを明記する

候補者待ち・企業待ち・社内待ちを次の行動に書く。これは成約確度や選考段階の代わりにしない。

辞退・対応終了 再開しない終端

終了事実と終了日を記録する。別候補が再び動く場合は、古い行を曖昧に復活させず、新しい進展イベントとして扱う。

KPIはステータスではなく、確定した「実行事実」で記録する

ステータスが「面接実施待ち」でも、面接実施数はまだ増えません。実際に起きた事実をcandidateイベントとして渡し、雇用形態・経由・日付を確認してからKPIにします。

確定した事実管理表の変化KPI候補
ヒアリング実施提案待ちヒアリング
面接日時確定面接実施待ち面接設定
面接実施選考中面接実施
職場見学日時確定職場見学実施待ち要ルール確認
職場見学実施就業条件確認要ルール確認
内定承諾・就業決定開始フォロー成約

導入は、先に言葉を固定してから行う

いきなり管理表のプルダウンを変えません。まずサンプル候補者で言葉が実務に合うかを確かめ、承認後にcandidateとスプシへ反映します。

  1. 1

    社内の定義を確定する

    この案では社内を「自社雇用または社内配属」と仮定している。別の意味なら、この枝だけを実態に合わせて置き換える。

  2. 2

    職場見学のKPI対応を決める

    派遣の職場見学を面接設定・面接実施として数えるか、別の実行事実にするかを業務ルールで決める。AIは推測しない。

  3. 3

    プルダウン候補を承認する

    雇用形態別のステータスと横断状態を確定する。ここで初めて管理表の差分を提示する。

  4. 4

    candidateの契約とKPI判定を更新する

    確定した表示名・遷移・実行事実を正本へ反映し、外部書込みはL2確認、削除・終了はL3確認を維持する。

前提・参照

  • 現行管理表 — 雇用形態、ステータス、成約確度、次の行動を別列で持つ構成を前提にした。
  • candidate契約 — 雇用形態、段階ステータス、実行事実、KPI経由を混ぜない既存方針に合わせた。
  • 社内フロー — 自社雇用・社内配属を指す場合の仮案。定義が異なる場合はここだけ確定が必要。